- Q1 拡大シールド工法の用途は?
- A1
拡大シールド工法は、先行して施工されたシールドトンネル外周を、拡大シールドを用いてトンネル軸方向にリング状に掘進することにより、目的に応じた拡大空間をトンネル内部から構築する工法です。
拡大断面の用途としては、電力ケーブル洞道の分岐・接合部、上下水道トンネルの分岐・接合部、中間人孔、既設管路の更新、鉄道トンネルの駅部、線路分岐部、道路トンネルの非常駐車帯、ランプ部などがあります。
- Q2 拡大シールド工法の技術資料、積算資料はどうしたら入手できますか?
- A2
技術資料については、「資料・参考文献」ページよりダウンロードできます。
積算資料については、シールド工法技術協会(お問い合わせフォーム)へ直接お申し込みください。
- Q3 最小拡大幅、最大拡大幅について教えてください?
- A3
拡大シールドの切羽掘削は、一次トンネルのセグメント背面と拡大シールドの推進ジャッキ内面の間から行います。この掘削に必要なスペースにジャッキ設置スペース厚さを加えた値が片側の最小拡大幅となり、600mm程度が必要です。
円周シールドで拡大シールド発進基地を築造する場合、円周シールド発進基地の寸法と円周セグメントのシールドテール内での組立スペースおよび円周セグメントの分割数から最大拡大幅が決定されます。施工実績としては、第二多摩川幹線(一次トンネル外径φ6,000mm、拡大幅1,355mm)が最大です。詳細については「拡大シールド工法 技術資料」p.35~p.36をご覧ください。技術資料については、「資料・参考文献」ページよりダウンロードできます。なお、円周シールド以外で発進基地を築造する場合は、以上の制限を受けません。
- Q4 拡大シールド工法では、曲線施工は可能ですか?
- A4
拡大シールドは一次トンネルをガイドとして掘進するため、一次トンネルがシールド工法で施工可能な線形であれば、同様の線形での施工は可能です。
- Q5 一次トンネルと拡大シールドの同時施工は可能ですか?
- A5
一次トンネルと拡大部の同時施工は、一次トンネルの内径が5m程度以上あれば可能です。一次トンネルの径が小さい場合は、一次トンネルの掘進を止めて拡大部を施工し、拡大後に一次トンネルを再開する方法となります。
- Q6 密閉型の拡大シールドは可能ですか?
- A6
これまでの本工法の実績は、すべて地盤改良を併用した開放型シールドによる施工ですが、延長が長い場合や地下水圧が高い場合には、泥水式拡大シールドを採用して、発進基地周辺以外の地盤改良を省略する方が経済的です。
泥水式拡大シールドの基本的なメカニズムは、一般的な泥水式シールドと変わりませんが、カッター面盤が円環状で一次セグメントが貫入するところが特徴となっており、この部分の止水機構が独特のものとなっています。
- Q7 一次トンネルに対して、偏心円状の拡大は可能ですか?
- A7
円周シールドは同心円状のみとなりますが、拡大シールドは偏心円状での施工が可能です。
- Q8 拡大シールド工法は、特許料が必要ですか?
- A8
拡大シールド工法の実施には、実施権許諾契約は必要ありません。また、施工に際しての特許実施料も必要ありません。
- Q9 拡大シールド工法の実績を教えてください。
- A9
「施工実績」ページまたは、「詳細パンフレット」p.4をご覧ください。詳細パンフレットについては、「資料・参考文献」ページよりダウンロードできます。
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