よくある質問:ケミカル・プラグ・シールド工法

Q1 帯水砂礫層が部分的にでてくる地盤にケミカル・プラグ・シールド工法(以下;CPS工法)を適用する場合、どのように施工するのですか?
A1 CPS工法は、CPS改良剤の添加を中断すれば一般の泥土圧シールド工法の掘進となります。また、この逆も容易に行えるため、地質の変化に応じた合理的な施工が可能です。なお、添加材設備やスクリューコンベヤなどは最初からCPS工法の特殊仕様としておく必要があります。想定より大きな礫が混在した場合でも、ディスクカッターでスクリューに取り込み可能な大きさ(リボンスクリューでφ400mm程度)まで破砕が可能ならば対応礫径に制限はなく、CPS改良剤による良質な止水プラグ形成で高水圧が作用する場合も施工可能です。
Q2 泥土圧式シールド工法にどの程度のコストを付加すればCPS工法ができますか?
A2 通常の泥土圧式シールド工法では高水圧下での施工が困難であるため、単純に比較はできませんが、おおよその目安として掘削添加材設備費用は1.3~1.4倍に、CPS改良剤費用は添加材と同等ないし1.5倍程度(土質により変動)のコストが必要となります。また、スクリューコンベヤの特殊仕様(摩耗対策等)が別途必要です。
Q3 CPS改良土は、処分地で再び軟らかくなることはないですか?
A3 CPS改良剤は凝集剤で土砂の流動性を消失させているだけなので、セメント系固化材のように大きな強度増加は望めません。砂質土は問題ありませんが、粘性土の場合は運搬や残土受入地の関係で強度増加のための改良が別途必要な場合もあります。
Q4 掘削残土は一般残土ですか、それとも産業廃棄物となりますか?
A4 CPS工法で発生する残土は、一般の泥土圧式シールド工法の残土と同じ扱いです。残土の取り扱いについては、行政・自治体の判断や処分地の受入条件等に異なりますので、施工する地域に応じて適切に処分する必要があります。
Q5 CPS改良剤の使用で改良土(残土)にどのような影響がありますか?
A5 CPS改良剤は植物性天然物(中性・無害)で、人・動植物に対しても安全です。改良土のpHも中性域になります。
Q6 CPS工法は特許料が必要ですか?
A6 CPS工法を使用しても、特許料は発生しません。
Q7 CPS工法の技術資料、積算資料はどこで入手できますか?
A7 技術資料については、「資料・参考文献」ページよりダウンロードできます。積算資料については、シールド工法技術協会(お問い合わせフォーム)へ直接お申し込みください。
Q8 CPS工法の機械設備およびCPS改良剤の見積り等はどこに問い合わせればよいですか?
A8 CPS工法の機械設備およびCPS改良剤を取り扱っている、シールド工法技術協会の会員会社の連絡先は下記のとおりです。
<シールドマシンの製作・見積り>
  株式会社小松製作所 TEL 03-5561-2725
<CPS改良剤・添加設備>
  株式会社立花マテリアル TEL 048-949-2101

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